東山魁夷展
- rie kanai

- 2018年11月15日
- 読了時間: 3分

六本木の国立新美術館にて行われていた『東山魁夷展』に行ってきました💨
きっかけは、知り合いにオススメされたこと😳
『東山魁夷展』が開催中なのは知っていたのですが、私の勉強不足で、東山魁夷氏を存じ上げなかったせいもあれば、日本画にあんまり興味がないのもあれば、展覧会の公式サイトの画像を見てもいまいちピンとこなかったせいもあるのですが、
実はあまり行く気がなかった展示会。
よっぽど気が向いたら行ってみようかな、くらいのモチベーションだったのです(大変失礼www)
知り合い曰く、「自分も行く気は無かったんだけど、実際見てみたら、画像からは全く伝わらない良さがある」とのことでしたので、「じゃあ見てみるべ!」という軽い気持ちで向かった次第なのであります。
平日だし、会期終了までにまだ1ヶ月あるし、同会期中に、日展がやっていたり、『ピエール・ボナール展』もやっていたりで、2階にひっそり(主観w)設けられた会場にはまばらな人数。
内容が日本画というのもあってか(偏見w )、年齢層もかなり高め😂
ただ、人ごみや騒がしいのが苦手な私としては、若い年齢層がいない分、うざったいカップルもいないし😂、ゆっくり静かに閲覧できていいなあと思いながら入場。
まずは『自然と形象』シリーズが並んでいましたが、『雪の谷間』という作品にハートを射抜かれ、モチベーションが跳ね上がるのです❄️

(↑図録より)
個人的に、ターコイズブルーのような緑がかった青色が大好きで、しかもそれを白と組み合わせちゃうなんて!
と序盤から興奮状態😂
まんまと東山魁夷ワールドに引き込まれるのです。
「粋だな」と思ったのは『月宵』という作品。

(↑図録より)
本物はもっと綺麗なブルーなんですが。
画像じゃちょっとわかりにくいけど、『月宵』というタイトルをつけながら、月本体は描かずに、月光のみを表現しているところ。
もはやこの時点で、東山魁夷に惚れてしまったのであります😂
近くで見ると、木々が思いの外キュービックな感じで表現された絵もあったりして、ポップな印象も受けたりとか。
日本画の印象が変わりましたし、きっとたくさん冒険的な表現を試した人なんだなあと思いながら見ていました。
立体感というか遠近感というか、そんなようなものを表現するためにゴールドを仕込んでいたり、盗みたい技もちらほら😂
どう見ても3Dに見えるような作品もあったりして、かなり楽しませていただきました。
そしてそして、何と言っても障壁画は圧巻でしたね!
私は海が好きでした🌊
日本にはこんな色の海はなかなかないはずだけど、と言いたくなるような綺麗なターコイズブルーで表現された海が、岩に砕けたり、砂浜に溶けたり。
近くで見るもよし、遠くから眺めるもよし。
面積の広い襖に限って、波の白さや岩などの障害物が描かれておらず、ひたすらに水の表現を広げているのを見て、えげつないテクニックだなあと思いながら、おじいちゃんおばあちゃんに紛れてベンチから観察したりしました😂
展示の仕方も勉強になりました。
対の壁に補色同士の絵を展示したりとか❤️💚
会場の仕切りに、透け感のある白い布を用いたりとか。
静謐で、風景を氷漬けにしたような魁夷の作品達を、上手に引き立たせているなと思いました。
やっぱり、どんなに作品が良くても、『見せ方/魅せ方』印象はすっかり変わってしまうし、手を抜いてはいけない所というか、むしろ一番気を抜いてはいけない所というか。
私自身、どう『魅せるか』という所、かなり苦手なので😂、改めてその重要性に気付かされた展示会にもなりました🙏✨
滅多に買わない図録まで買って😂、大満足で帰り行く私なのでありました🌃





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